不妊症Q&A 産婦人科Q&A
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多嚢胞性卵巣(症候群)について

Q41 多嚢胞性卵巣とは、どのようなものですか?
多嚢胞性卵巣とは、ある特別な形態をもつ卵巣のことです.卵巣の表面は多くの小さい嚢胞で覆われていて、嚢胞のあいだの組織(間質)は増殖しています.嚢胞の連なりが真珠のネックレスのようにみえるので、ネックレスサインと呼ぶこともあります.この多嚢胞性卵巣自体はとくに問題はありません.若い女性の20%にみられた、という報告もあるくらいです.しかし、これに排卵障害などの症状が出てくると多嚢胞性卵巣症候群といって、治療の対象になります.
Q42 多嚢胞性卵巣と多嚢胞性卵巣症候群とはどう違うのですか?

多嚢胞性卵巣とは、一つ前の答えのように、たんに卵巣の形態をさすものです.これに、以下のような症状が加わると、多嚢胞性卵巣症候群(Poly Cystic Ovarian Syndrome:PCOS)と呼びます.

1.月経不順がおこる・・・通常は稀発月経(月経があまりこない)、ときに無月経や頻発月経
2.テストステロン(男性ホルモン)過剰による症状が起こる・・・にきび、多毛など
3.肥満

ただ、日本人にはこの3つが揃った典型的な例は少なく、超音波断層法で卵巣にネックレスサインを認め、かつ排卵障害があれば、PCOSと考えて治療を開始して良いと思います.

Q43 なにが原因で多嚢胞性卵巣症候群になるのですか?
多嚢胞性卵巣は通常、家族性にみられるようです.ですから、遺伝的なもののようです.多嚢胞性卵巣からどのようにして多嚢胞性卵巣症候群になっていくのか、詳しいことはあまりよくわかっていません.もっとも重要なのは、体重の増加と関係があるらしい、ということです.多嚢胞性卵巣は、膵臓から分泌されるインスリンというホルモンに感受性が強く、肥満の女性は痩せている女性よりもインスリンの分泌が多いことから、たまたま多嚢胞性卵巣をもって生まれた女性が太ると卵巣にとって悪い方向へむかう、と考えられます.
Q44
多嚢胞性卵巣症候群の治療にはどのようなものがありますか?
まず、肥満という症状があれば、体重を減らすことです.体重を減らすだけで妊娠することもあります.
若年の未婚の女性の場合、ホルモン療法で月経のみ来るようにするカウフマン療法をしますが、無排卵の不妊症であれば、積極的に排卵誘発剤を用います.

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