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| 高プロラクチン血症について |
| Q35 | 月経不順で病院にいったところ、血中のプロラクチンがとても高い、といわれました.どういうことでしょうか? | |
| プロラクチンは乳汁分泌ホルモンといって、脳下垂体から分泌され、母乳の分泌と産後の無月経をおこすはたらきがあります.このホルモンは、妊娠中と産後の授乳中に大量に産生されます.ときどき、このホルモンが妊娠中や授乳中以外に大量に分泌されることがあります.これは、不妊症のおおきな原因のひとつとなります. プロラクチンが過剰に分泌されると、視床下部からのLH-RH(黄体形成ホルモン放出ホルモン)の分泌が阻害されます.このLH-RHの刺激なしには、脳下垂体からFSH(卵胞刺激ホルモン)やLH(黄体形成ホルモン)が正常には分泌されません.卵胞は発育せず、エストロゲンも分泌されず、排卵も月経も起こらなくなります. 血中の正常値は、ふつう13ng/ml未満です. |
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| Q36 | なぜ血中プロラクチン値が高く(高プロラクチン血症といいます)なるのですか? | |
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原因を列挙します. 間脳障害 機能性 Chiari-Frommel症候群 Argonz-del Castillo症候群 器質性 間脳周囲の腫瘍 脳下垂体障害 プロラクチン産生腫瘍 甲状腺障害 原発性甲状腺機能低下症 薬物性高プロラクチン血症 神経安定剤、胃腸薬 その他(原因不明、たぶんちいさなプロラクチン産生腫瘍) 以上のなかでいちばん頻度の多いのがプロラクチン産生腫瘍です.これは脳下垂体にできた良性の腫瘍で、ガンではありません.これまで悪性のプロラクチン産生腫瘍が報告された例はなく、腫瘍というよりは腫脹、とでもいうべきものです. |
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| Q37 | 高プロラクチン血症のひとは、どのような検査をうけるのですか? | |
| 一回の検査で高値な場合、時期をかえて何回か測定します.なにか薬物を常用している場合、やめるか、種類を変更するかしてから再検査をします.甲状腺ホルモンの値が低ければ甲状腺ホルモン剤を飲んでもらいます.異常高値の場合は、頭部CT検査やMRI検査が必要になります. | ||
| Q38 | 薬や甲状腺腫瘍、脳下垂体腫瘍以外の原因による高プロラクチン血症の治療は、どのようにするのですか? | |
| ブロモクリプチン(パーロデル)やテルグリッド(テルロン)という薬を飲んでもらいます. 空腹時に飲むと気分が悪くなることがあるので、食べ物と一緒に飲みます.最初のうちは、起立性低血圧、吐き気、嘔吐などを起こすことがあるので、寝る前に半錠をなにかの食べ物と一緒に飲むようにします.なにも副作用がない場合は、毎晩一錠ずつ飲むようにします.プロラクチンの値が高いときは、さらに朝、晩、一錠ずつ飲み、4ー6週間後に血中プロラクチン値を測定します.高プロラクチン血症のために無排卵なのであれば、約2ヵ月後には排卵が認められるようになります. |
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| Q39 | 高プロラクチン血症の治療に、ブロモクリプチンやテルグリッドはどの程度有効ですか? | |
| たいへん有効です. 飲み始めてから2ー3週間で、プロラクチン値が正常になります.プロラクチン産生腫瘍も縮小することが知られています. |
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| Q40 | ブロモクリプチンやテルグリッドを、妊娠初期にずっと飲んでいてもだいじょうぶなのですか? | |
| 妊娠中にブロモクリプチンやテルグリッドを飲んでいた母親から生まれた子供に先天異常が多い、とする報告はありません.しかし、妊娠が確認されたら投与を中止するのが一般的です.症例によっては、妊娠8週くらいまで飲んでもらうこともあります. | ||
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