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| 不妊症とは? |
| Q21 | 夫婦とも問題がない場合、妊娠するまでどのくらいの期間がかかるのですか? | |
| 健康な男女の場合、一周期(毎月)で20%が妊娠するならば、累積妊娠率は6ヵ月目で74%くらい、12ヵ月目で90%以上になります.ですから、避妊をしなければ通常は1年以内にほとんど妊娠する、と考えて良いでしょう. | ||
| Q22 | 不妊症とは、どのようなひとをさす言葉ですか? | |
| 一般に不妊症とは、他のひとより妊娠のチャンスが少ない、すなわち妊娠しにくいカップルのことをさします.法律上、婚姻関係にあるかどうかは関係ありません.日本の定義では、避妊しないで通常の性生活を行っても2年以上妊娠しないカップルをさします.つねにカップルで考えますので、たとえ再婚同士で、お互いに子供がいたとしてもその夫婦間では不妊症、ということもありうるわけです. | ||
| Q23 | 女性は年令とともに妊娠しにくくなっていくのですか? | |
| 残念ながらそのとおりです. 25才以下の女性の場合、平均2ー3カ月で妊娠しますが、35歳以上の場合は6ヵ月以上かかる、といわれています. その理由のひとつに、卵子自身も老化する、ということがあります.女性は生まれたときにその一生で使う卵子がすでに卵巣にあり、あらたに作られることはありません.40歳の女性は40歳の卵子を排卵するわけで、受精もしにくくなります. それと、加令とともに胎児の染色体異常の確率が上がります.染色体異常の受精卵はほとんどが着床しませんし、着床しても70%以上が流産に至ります. 年令とともに、排卵しない無排卵の周期が増えてきます。無排卵になると卵巣からの女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)が少なくなって、子宮内膜の状態が着床に適さなくなります.さらに、子宮筋腫や子宮内膜症の頻度も上がるので、それも不妊の原因になります. 最後に、夫婦とも年をとると性的なポテンシャルが下がって、セックスの回数が減って行く、ということもあるでしょう. |
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| Q24 | 男性も年令とともに妊娠しにくくなるのですか? | |
| そのとおりです.しかし、男性の場合は、おおむね60歳以降から妊娠しにくくなるようです. | ||
| Q25 | 不妊症は増えているのですか? | |
| たぶん、増えていると思います.まず、男女とも結婚年令が高くなり、また結婚してもすぐに子造りをしなくなってきた、ということがあります.女性でいえば、女性ホルモンのピークは25歳です.ですから、25歳前後で妊娠、分娩するのが一番トラブルが少ないのですね.ホルモン的には、35歳を過ぎれば更年期に入ってきます.ですから、35歳以降はなかなか妊娠しにくいし、妊娠中や分娩に際してもさまざまなトラブルが増えてきます.またセックスに関して欧米なみに開放的になってきたせいか、クラミジア感染などの性行為感染症による卵管性不妊も増えていると思います.最近話題の環境ホルモンも、精子の減少、性欲の低下に一役買っているようです.慢性的に景気が悪く、収入も少なく、子造りどころではない、といったような社会的背景もあるかもしれません. | ||
| Q26 | 子宮後屈は不妊の原因になりますか? | |
| 正常の女性の約80%は子宮がおなか側に傾いており、これを子宮前屈といいます.残りの20%は子宮が背中側に傾いていて、これを子宮後屈といいます. 他に病気がなければ子宮後屈そのものは正常ですが、骨盤内の炎症や子宮内膜症などによって子宮の背中側に癒着があり、そのために前屈のものが後屈になっているのであれば、不妊症としての治療や手術を要することがあります. |
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| Q27 | 肥満は不妊の原因になりますか? | |
| 肥満自体は不妊の原因になることはなく、なんらかのホルモン異常がなければ、妊娠可能です. 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)などの排卵障害があれば、治療の対象になります. |
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| Q28 | ストレスは不妊の原因になりますか? | |
| これはまた難しい問題です.可能性としては、ストレスが不妊の原因になったり、流産の原因になったりすることはありえますが、客観的に証明する方法はありません.仕事などのストレスでセックスの回数が減るのであれば、関係があるとはいえます. 逆に、不妊が強いストレスになることは多いですね. |
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| Q29 | 不妊治療をしばらく中断することで妊娠しやすくなるのですか? | |
| とくに原因が見当たらない原因不明不妊症の場合、通院、治療そのものがストレスになって逆に妊娠しにくくなる可能性は否定できません. 治療を休んでいるうちに自然妊娠した、というのはよくあることです.われわれの経験では、いままで体外受精で約400名妊娠していますが、じつは体外受精で妊娠せず、あいまの自然妊娠やAIHで妊娠したひとがその他に約100名位います. なお、卵管性不妊症で体外受精をしていたひとの自然妊娠では、つねに子宮外妊娠(卵管妊娠)に注意が必要です. |
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| Q30 | なかなか妊娠しない場合、どの時点で検査を受けるべきなのでしょうか? | |
| 健康な男女であれば、避妊をやめて1年間で90%以上妊娠します.ひとつの目安として、1年半妊娠しなければ病院に行ったほうがよいでしょう. | ||
| Q31 | 1年半といわず、はやめに検査を受けたほうがよいのはどのようなときですか? | |
| ひとつは、そのカップルに(自分たちでもわかるような)不妊の原因がある可能性が強い場合です.たとえば、妻に無月経、月経不順、腹腔内の炎症がある、過去に癒着を起こすような手術の既往がある、性交痛がある、月経痛がひどい、などが認められる場合.夫に成人後のおたふく風邪の既往、なんらかの薬を常用している、などの場合です. もうひとつは、妻が35歳以上の場合です.その年令になると、残された時間があまりありませんので、はやめの検査や治療が必要となります. |
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