3.卵巣過剰刺激症候群(OHSS)
Ovarian Hyperstimulation Syndrome |
OHSS とは採卵後の黄体や小卵胞からの活性物質(HCGで増幅される)により、卵巣腫大、腹水貯留(乏尿、体重増加)、胸水貯留(呼吸困難)、血液濃縮を起こすもので、重症化すると生命にかかわることもあります.
軽度の OHSS は体外受精の排卵誘発に伴い大部分のひとに起こります.重症例は妊娠症例がほとんど(妊娠4
ヶ月まで進行)です.
危険因子としては、採卵数 20 個以上、多嚢胞性卵巣症候群、血中エストラジオール
3000pg/ml 以上、妊娠例、その他卵巣の反応が良く比較的若年の症例などです.
予防としては、HCGの投与中止( IVFのキャンセル)あるいは選択的胚凍結保存(全受精卵凍結保存)を行います.採卵周期に妊娠しなければ、症状は
7 日間でピークに達し、その後症状は消失します.重症の OHSS になることはありません.
選択的胚凍結保存とは新鮮胚移植をせずすべて凍結保存とし、後日自然周期あるいはホルモン補充周期で胚移植を行うものです.その際排卵誘発を必要としないので、
OHSS になることはありません.

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